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●油絵科 用語事典

ここでは油絵科で主に使用する美術用語に関しての解説をしていきます。
日本においては言葉の定義付けが西洋のそれに対してかなり曖昧になっているようです。
特に明治期の急激な近代化・西欧化政策の余波を受け、元々日本にない用語は翻訳過程で
様々な造語に置き換えられました。中には誤訳も多く、現在もそのまま使われている例が
少なくありません。基本的な造形用語の解釈を多様化してしまったことが造形教育の混乱
を招いた一因ではないかと思います。



デッサンの定義…紙などの表面に何らかの用具を用い、線で形を表現することを言う。
それは線描であり、クロッキーや装飾模様、設計図もまた造形的にはデッサンと呼び得る。
【参考〜『オックスフォード西洋美術事典』】

【アンリ・バルツ】『グランメール・ド・デッサン』〜
『デッサンとはひとつの言語である。それは記号により思想を説明する。
これらの記号は線で表現されるものであるが、文字のように定式に沿ったものではなく、
いわば象形的、模倣的である。デッサンは原初の表記法であった。』
『思想を象形的な線で表す記号は、線に帰結する幾何学的要素の組み合わせである。
線が面 を形づくり、面が量を形づくる。
デッサンすることは形の輪郭を写すことであると考える。』


明度。明暗の度合い。正式な仏語の発音ではヴァラー。
色彩には色相・彩度・明度の三要素があり、明度とは本来、その内のモノクロームの要素(色の明度)を指す。
色のある物を白黒写真で撮った時、またはカラー写真からモノクロコピーを取ったときの明暗関係と考えれば分かり易いのではないだろうか。


仏語のgris「灰色」無彩色または白と黒の階調による明暗法を用いた絵画のこと。
単色による明暗表現の総称をカマイユと呼ぶ。
カマイユの由来はカメオである。
カメオとは、瑪瑙、大理石、貝殻などの表面に浮き彫りを施した装飾品のこと。


キャンバス上に絵の具で事物の形と明暗を大まかに書くこと。制作工程の第一段階で最終的な構成を予見させるような下描きのことであり、エスキース(下絵)とは区別 される。暖かい色調を得られ易くするために褐色系の土性絵具(ローアンバー等) で行われるのが一般的である。

●面[plan]
セザンヌの言う「面」とは遠近法における「立面」であり[plan]の事である。おそらく日本では「表面」を表す[surface]に近い意味に解釈し、石膏デッサンに代表される「面取り」などが行われた。「面取り石膏像」は日本で生まれたという説もある。韓国にも存在してるそうで、入試のデッサンもかなり影響を受けていると思われる。

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